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新世界・通天閣
大阪のシンボル的存在である通天閣のあるエリアが新世界です。
戦前はたいそうな繁栄ぶりだったそうですが、現在の新世界を見るかぎり、これまでご紹介したエリアほど賑やかではありません。
通天閣の周辺はそこそこ人も多く、飲食店等も沢山あります。
下町文化が色濃く残るこのあたりは、まさに人情の町です。
他に特徴として挙げられることは、天王寺動物園の新世界ゲートがあり、親子連れをよく目にすることです。
私はこのエリアがかなり好きで、大阪市内の中では難波と並んで最もよく足を運ぶスポットです。
通天閣内には子供の頃に入ったことはありますが、鮮明に記憶が残っているわけではないですし、多分当時とは変わっているでしょう。
通天閣周辺は、道が狭いのに観光バスなんかが入ってきて、観光客で賑わっているところをよく見かけます。
大阪のお土産物やたこ焼きの販売をしているお店があったので、入って店員さんとお話しをしてみると「大阪の人が来るとは珍しい」と言われました。
お店を訪れるほとんどの人が観光客なのでしょうね。
結局このスポットについては通天閣のお話しばかりになりますが、通天閣の歴史について少し書きます。
今の通天閣は2代目なんです。
初代通天閣は明治生まれで、フランスエッフェル塔を模して作られたようですが、実は土台の部分は凱旋門がモデルでした。
初代の塔は不幸にも戦争や火災に遭いやむなく解体されてしまい、エッフェル塔+凱旋門という独特のスタイル(パリスタイル)は、2代目へ受け継がれることはありませんでした。
2代目(現在)の塔は、ものすごく胴長短足な設計になっています。
今の若い人たちは違うかもしれませんが、胴長短足って日本人のイメージによく合うと思いませんか?
その愛嬌のある胴長短足スタイルで塔が復活したのは、昭和30年代の頃です。
新世界・通天閣は、これからもずっと大阪の人々に愛され続け、その歴史を積み重ねていくのだと思います。
新世界・通天閣へのアクセス
■大阪市営地下鉄
・堺筋線(恵美須町駅)
・御堂筋線(動物園前駅)
■大手私鉄
・南海電車(今宮戎駅)
新世界へは阪堺電車でも行くことが出来ます。
阪堺電車は大阪を走る路面電車です。
阪堺電車でお出かけのときは、終点の恵美須町駅まで乗って下さい。